[答えのない授業.net]立ち上げにおいての想い

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この「答えのない授業.net」を立ち上げようと思った経緯について、今日はお話したいと思います。

簡単にまとめると下記です。
・誰かの人生にインパクトを与える仕事が自分でしたかった。
・教育は人を創り、社会を創る根源だと思った。
・そこで専門学校で働いてみて、ビジネスチャンスを発見した。
・日本の教育はここ数年で大きく変わることを知った。
・現在の教員は過労という問題があるのを知った。
・学校教育で、多様な職種の社会人に出会えたり、生きてゆくスキルを習得できるといいと思った。
・教育を変えることで、世界を変えたいと思った。

私はずっと、「誰かの人生を豊かにするために、きっかけやチャンスを与える仕事がしたい」と思い、学習情報提供誌や仕事や結婚の情報サイトを作ってきました。そしてその人の人生をよくするのに最も影響を与えられるのは、「教育」だということに行き着き、教育に関わる仕事がしたいと考えていました。ちょうどその頃に声をかけてもらい、専門学校の広報として働く機会を得ました。

そこで先生方が新しい先生を探す際に、”コネ”で探している場合が多いこと、カリキュラムによっては教員免許が不要なことを知りました。

一方で中学の教師になった友人からは、「平日は授業の準備、土日は部活の顧問で1ヶ月休みがなくて死にそう」、「人権週間に人権の授業をやることになって講師を探しているけど、知り合いがいないし見つからない。それで結局、去年お願いしたおじいちゃんにお願いしたけど、つまらなくってみんな寝てた」、「道徳の授業や総合的学習の時間には、担任の裁量で外部の人を呼んでできる。でも先生方は何をしたらいいかわからず、有意義な授業ができていない」というような話を聞きました。

それで色々調べてみると、2019年に「専門職業大学」という、職業で必要とされるスキルを身につける新しい大学が設立されること、2020年に大学入試が大きく変わり学校の授業が変わることを知りました。そこでは「実務経験者を講師として採用する」という指針が書かれていました。

私は電車でみる大人たちが死んだ魚の目をしていると感じて大人になるのが嫌でした。それもあり大学3年生になり就活するようになって、初めて将来の仕事について考えました。その時からいつか起業しようとは思ってたのですが、何がやりたいか分かりませんでした。それでよく分からずとりあえず「営業職」を希望しました。何をやりたいかではなく、「営業職になりたい!」という時点で、将来設計間違っていました・・・。

もっと早期から世の中のことを知って、自分の将来について考えるべきだと思います。そういう思いもあり「キャリア教育」(自分のキャリアについて知り・考える教育)を学校教育としてしてほしくて、この[答えのない.net]にもカテゴリーを作っています。幼少期に世の中のこと、経済のこと、仕事のことなどいろいろ知って、自分はどう生きたいのか?どんな価値を提供したいのか?どういう社会を作りたいのか考えてほしいと思っています。

しかしながら、もし将来のやりたいことが見つかっても、今の就職活動では不可解なことがいくつもあります。
「志望動機」、つまり会社に入ってやりたいことをPRしないといけないのに、就職するのは「総合職」か「事務職」で、どこの何の仕事に配属されるかわからないということはとても不思議です。新卒はポテンシャル採用なので難しい点もありますが、中途のようにポジション採用になるといいと思います。

また30代になってやっと分かったのですが、仕事もしていない就職活動時点で、将来のやりたいことを決定するのは不可です。20代はいろんなことを経験して、30歳ごろに「将来はこれでやっていこう的な軸」を見つけられれば成功だと思います。そもそも30歳くらいで見つけられてる人もあまりいないと思います。

また私は25歳くらいの時、「芸子・舞妓」になりたいと思いましたが、年齢的に無理だと知りました。例えばオリンピック選手とか歌舞伎役者になりたいとか、そういう年齢的に早期に始めないと実現できないこともあるのは事実で、そういう意味でも早期のキャリア教育は大事だと思います。

キャリア教育などのように、学校で国語や数学など以外の「答えのない授業」があり、多様な大人に出会うことができればもっといい社会を作れて、そこから世界を変えることができると思い、このサイトを立ち上げました。ぜひ皆さんの実務経験も教育に生かすことで、人や社会や世界を一緒に変えていっていただけますと幸いです。