恋愛は学習が必要?「性教育」を作った理由

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私が考える恋愛の学習とは、「好きな相手とうまくいく必勝法!」とかではない。
今やその手前の段階が必要だと思っている。
まず下記調査の数字をご覧いただきたい。

・日本のセックスレス約45%。
・世界26ヵ国の回数調査では、日本が最下位。全調査国の世界平均は年間103回(約3.5日に1回)、1位のギリシャは164回、そして日本は48回(約週に1回)。
(大手避妊具メーカー調査より)

・18歳から34歳までの女性の39%が処女で、男性の36%が童貞。
・独身女性49%と独身男性の61%は、いかなる種類のロマンチックな関係も持っていない。
(WP、国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査」より)

・16歳から24歳までの女性の45%、男性の25%が「性的な接触に関心がないか、嫌悪している」
(日本の処女・童貞率をワシントン・ポスト誌が「文化的に奇妙」と指摘 – ライブドアニュースより)

・2016年新成人調査では、「交際相手がいる」と答えた男女は26,2%。
恋人が欲しくない理由は、
1位:恋愛が面倒 46.2%
2位:自分の趣味に力を入れたい 45.1%
3位:仕事や勉強に力を入れたい 32.9%
(2016年新成人調査より)

人間の3大欲求は、「食欲」「睡眠欲」、そして「性欲」のはずだ。
動物(人間を含む)のミッションは、「子孫を残すこと」のはずだ。
それが「恋愛は面倒くさいからパートナーは要らない」「性的関心がない、何なら嫌悪している」という若者が約半数いるという事実・・・。

私は合コン400回くらい行ってるし、恋愛も失恋もたくさん繰り返しもうボロ雑巾のようだけど、それでも恋愛はした方がいいと思う。男女というのは違う生き物で、自分と異なる者への尊重が身につくし、自分がどういう人間であるのかということを発見し成長できると思うから。

そういう「自己理解」や「他者への尊重」という意味で、恋愛は学習した方がいいと思う。自分は生きている価値がある人間だ、そして私と違うあなたも素晴らしい、と知ることは世界平和につながると思う。

そして「傷つくことがあるからこそ喜びもある、という喜び」も知ってほしい。傷つかない安全地帯に自分を置いて、喜怒哀楽を感じずに暮らしたい人が多くなっている、というのが上記調査の結果からわかる。しかしながら厳密にいうと、「傷つく”かも”しれないくらいなら避けたい」、つまりは経験していないのに決めつけているのではないだろうか。

喜怒哀楽があるのと、喜怒哀楽がないのは、どちらもプラマイゼロみたいだが、実は、喜びと楽しみのプラスは、哀しみと怒りのマイナスより大きい。人間は「忘却」という能力を兼ね備えているので、失恋したら数週間で忘れられる。だから大丈夫なのだ。

最近話した28歳が、「1度メールしたけど返信なかったから諦めた」「一番好きな女の子より、来る女の子を選ぶ。その方がうまくいくと思うから」と言っていた。

私はよく返信を忘れるので、「返信忘れたのかな?」くらいにしか考えないんだけれど、ここまでくると、その相手を切望していないように感じる。彼を思い出すだけで笑みがこぼれて、心が締め付けられるようにあったかくなって、道端でニヤニヤした経験がないのだろうか?と。そんな想いをしたことがないんだったら、もったいないなと。

経験はプラスでもマイナスでも、人間を成長させる。成長するために、恋愛もしたらいいし、そのために学習した方がいい時代だと思う。そういう考えで、この《答えのない授業.net》では、「性教育」「生教育」という項目をいれています。自分と他者を学び、畏敬の念をもつ学習です。

答えがない学習なのですが、あなたなりの授業をチャレンジしてみませんか?