これからの学習は「何ができるようになるのか?」問われる時代に

本日は、文部科学省と経済産業省の教育に関するフォーラムに参加しました。そこでいくつか面白いお話があったので共有します。

AIはどれくらい賢いのでしょう。AIの偏差値は57.8といわれています。つまりAIの頭脳は約6割の人を越しています。偏差値58の大学はというと、学習院大学[理]、日本大学[文理]、法政大学[現代福祉]などです。

実際に医者が診断できなかった難しい病気を、AIが10分で発見したという事例が2016年8月に発表されています。AIに約2千万の論文を学習させ、患者の遺伝子情報と照合させたら正しい病名を診断し、患者も回復したという話です。

この話を聞いたときに医者はとって変わる職業ではないだろうと思っていましたが、某大な論文を一瞬で読めるのはAIの力ですね・・・。でも論文を書いたのは人間。AIと人間が敵対するのではなく、この事例のように協業できるといいですよね。

では第四次産業(ソフトウェア産業や情報通信産業や技術開発など物質やエネルギーを大量変化や消費をともなわないもの)において、人間の役割では何でしょう?経済産業省は、「基幹能力」(創造性、問題発見・解決、マネージメント、ヒューマンタッチ、コミュニケーション)、「マインド」(チャレンジ精神、自己研鑽意識、多様性・異文化理解)といっています。これだけは人間にしかできないスキルだそうです。

こういった未来を見据えて、新しい学習指導要領では「何を学ぶか?」から「どのように学ぶか?」、さらに「何ができるようになるか?」を重視するといっています。特に「何ができるようになるか?」を重視するといっていますが、具体的には「生きていく知識・技能の習得」、「未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力」、「学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性の向上」といっています。つまり知識の量ではなく、「何ができるのか?」が問われる時代になるということです。

さてあなたは「何ができる人」でしょうか?
子供たちを「何ができる人」へ導いているでしょうか?