「性教育」にあるべき「恋愛学」の姿とは?

恋愛学イメージ写真

去年の年末に、NHKの「クローズアップ現代」で、「アジアが泣いた AV女優の死〜歪(ゆが)んだ“性”と闘う」が放送された。

そこに国の中学校の学習指導要領について述べられていたが、現在の保健体育(性教育)では、”性行為や避妊の方法などは盛り込まれていない”そうだ。

そこ性教育の一番大事な根本のところでしょ!!少子化とかいうならそこもちゃんとやらないと!!しかしながら私も習ったような習わなかったような・・・?

性教育というと日本人はエロ的な発想があり、大っぴらに語るとビッチという印象が残ってしまうくらいだ。でも、性教育はジェンダーであり、ジェンダーというのは自分の根幹であり、それを知るというのはとてもとても大切な教育であるはずなのに、今の日本ではすこっと抜けてしまっていると感じる。

私は性教育に関して非常に興味がある。私が考える性教育というのは、「自分自身を知り」「違いのある他者を尊重する」教育だと思う。それは「自分を大切にすること」につながり、それがまた「他者を大切にすること」につながると思う。

教育というのはノウハウ(性行為や避妊の方法など)も教える必要もあるが、性教育に関しては”恋愛の素晴らしさ”を伝える「恋愛学」も伝えるべきではないかと考える。

最後にこの「恋愛学」について。TBSラジオで行われていた「全国こども電話相談室」にて、小学校6年生の女の子の「好きな人に告白する言葉を教えて」という質問に対する、永六輔先生の回答をご紹介したい。

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言葉は一番大切です。

でも、好きな人に「あ、この子好きだな」とか「いい人だな」と思われるには、「おなべをいっしょに食べて同じものをおいしいと思う」、「夕やけを見て、両方が美しいなと思う」というような同じ感動を同じ時点で受け止めるのが一番効果があります。

例えば、「いただきます」とか元気な声で言っていると、それだけで「あの子いただきますって言ってるな。きっといい子なんだろうな」と思うじゃないですか。

「あなたがすき」ですとか、「キミを僕のものにしたい」とか、「世界のどこかで待ってる」とか、そういうのはあんまり効果がありません。「きれいだな、おいしいな、うれしいな」ということが同時に感じあえる環境が一番大事。

だから、「好きです、嫌いです」という言葉ではなく、いい言葉を使っている子は好きになれる。「あの人ならこの言葉は好きだろうな」と思った言葉を何気なく使っているときの方がドキンとします。「あなたが好きです」というのは最悪な言葉です。

だから、いっしょの環境にいるときに同じ感動をする場面に出来るだけいっしょにいる。スポーツの応援でもいいです。そうすると、使いあっている同じ言葉にドキンとすることがあって、それが愛なんです。

自分でいうのもおかしいけど、ひとりでご飯を食べてておいしいことないです。ひとりで野菜を食べているときは本当にさみしい。やっぱり家族、好きな人といっしょのほうがいい。

二人っきり、まずはふたりになること。きれいな言葉を使いあうこと、きれいなことに感動すること、ふたりで声をそろえて感動してください。

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