本日は学校の部活に関するニュースを2つご紹介しましょう。
<<国内初!京大アメフト部が法人化>>
日本一4度の名門「京都大アメリカンフットボール部」が2016年8月に「一般社団法人」を設立した。
きっかけは、ある企業からテレビCMの契約を持ち掛けられたが、法人格を持たない任意団体のため締結に至らなかったという。
2016年度の部の予算は、OB会を中心とする後援団体からの支援金、寄付金など約4000万円。今後2年以内に年間2000万円程度の収入増を図るのが目標だとか。
法人化の最大の狙いは、長期的に安定した資金の確保と、『オール京大』でブランドアップだそうだ。
<<女子高生「長時間労働を許容する風潮が部活動にもある」と指摘>>
1月13日付けの朝日新聞に掲載された、18歳の女子高生の投書が話題になっている。タイトルは「長時間労働許す土壌 学校にも」というもの。
女子生徒は、長い時間働くという風潮は会社だけでなく学校の部活にもあると指摘し、中学時代に所属していた吹奏楽部では、朝早く来て遅くまで練習に励む人が評価され、そうでない生徒は冷たい視線を浴びたと書いている。そのうえで彼女は、「熱心に練習するのは大切だが、『量』重視の風潮が長時間の練習を強いる雰囲気を生み、どれくらい上達したかという『質』が軽く扱われていないか」と疑問を投げかける。学生のうちから量重視の環境にいると、それが「当たり前」になり、長時間労働の肯定に繋がると懸念している、とのこと。
現在のやり方が当たり前になっている部活だが、以前公立の校長先生より驚く提案を聞いた。それは部活は学校外にアウトソーシングして、学校は”ただ場所を提供している”とする案である。
教師の長時間労働の要因にもなっている部活。最近は親が「土日に指導してほしい」と言うことも多々あるらしく、ボランティアで行っている部活指導は、教師の頭を悩ませているとか。また部活は顧問に任されているので、顧問により指導の力量や、専門スキルの不足で指導内容に差が出ることも問題とされている。
だが教師が顧問である限り、責任は学校が負うことになるのはまぬがれない。そこで部活を学校の一部ではなく、専門家にアウトソーシングするという案は非常に画期的だと思う。子供達も専門家より指導を受けることができるのは、大きなメリットだろう。
現在、一部の私学や大学、専門学校では、少子化に伴い学校の存続が危ぶまれている学校もある。そのような学校では、部活も魅力作りの大きな要因となる。実際に強い陸上のコーチを採用して、「箱根駅伝に出られる」といううたい文句で、入学希望者がぐっと上げた学校もある。
上記ニュースにもあるように、部活を同じようなやり方で続けるだけではなく、多様なあり方があっていい時代なのかもしれない。
*参考
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170118-00010004-nishispo-spo
http://blogos.com/outline/206281/